教員人事口利き横行?
広がる疑念「県議へお礼の集票も」
県職員、教員、警察官の採用試験で合否結果を県議らに事前通告していたことが発覚したが、県民の間で特に教員の採用・人事の不透明さを指摘する声が高まっている。事前通告は罰則のある県の個人情報保護条例に抵触する可能性があり、今後、各当局の対応が注目されそうだ。(新美舞、越村格、矢牧久明)
小、中学校の教諭だった男性(63)によると、小中学校教諭の間では採用や昇進には山梨県教職員組合(山教組)の幹部に県議への口利きを頼むという。結果が出ると、今度は幹部から口利きをした県議の票の取りまとめを依頼されるといい、「それが山教組の『集票マシーン』の仕組みだ」と証言した。
県立高校の元教諭の男性(62)は約15年前、教頭に昇任した同僚が祝いの席で酔いに任せて漏らした本音が忘れられない。「県議と県教委上層部への付け届けに300万円は使った」――。別の元高校教諭によると、約10年前、高校の教頭が校長昇任の内示を受けたが、発令日には別の人物が校長に。教員の間では「200万、300万円で人事がひっくり返った」とささやかれ、教頭は神経症を病んだという。
7、8年前、甲府市内のある会合で、当時、山梨大学の学生だった男性が「教員採用試験に落ちた」と話すと、県教委の男性職員が「1次試験を通れば俺が何とかしてやったのに」と話したという。別の男性は「口利きは県議らだけではなく県教委の内部でも当たり前のように行われていた様子だった」と思い返す。
採用試験に「口利き」を挟む余地はあるのか。県教委によると、筆記試験は、氏名・受験番号と回答欄を切り離して採点し、面接は複数の面接官で実施。採用担当者の血縁が受験生にいる場合は分担業務から外す措置をとっている。
面接官を務めたこともある県教委OBは「筆記や面接段階で、誰かが手心を加えるのは(複数人がかかわるので)システム的にできない」と断言。県議の口利きや事前通告に「実力で受かっても少しでも早く結果を教えれば『私のおかげ』と言って票につなぐことができる」と県議側のメリットを強調する。(以下略)
(2008年7月19日 読売新聞)
教員採用を巡る口利きは、大分県にとどまらず全国各地に広がりつつあります。
そんな中山梨県では、山梨県教職員組合(山教組)の幹部に県議への口利きを頼むという話が出てきました。
口利きで結果が出たら県議への票の取りまとめが行われるといいます。それが山教組の『集票マシーン』の仕組みだ」ということですから、県教委と教職員組合、県議の口利きは大分に限ったことではないのだとつくづく思います。
ある教頭に昇任したは県議と県教委上層部への付け届けに300万円は使ったといいます。
昇任はカネしだいでカネを使わなかったまじめな人は昇任の内示がなかったことにされる。教育の場でこういう不正がまかり通る体たらくで、子供に対して公正公平に向き合うことができるでしょうか。
この体たらくで、悪いことをしてはいけないと子供たちに教えたとしても到底信用されないでしょう。
ところで、山梨県教職員組合(山教組)というと日教組の下部組織で、民主党の輿石東センセイの出身団体です。
山教組の幹部が口利きをして「集票マシーン」としての役割を担っているそうです。県議選の時だけでなく国会議員選挙の時も集票活動は行われると考えるのは自然でしょう。
大分で発覚した教員採用を巡る口利き事件はまだまだ広がりを見せるのではないか、と思われます。
国民が、マスコミに真実を突き止めてほしいと願う、ここぞという時です。
しかし、マスコミがどこまで力を発揮するか疑問に思われる実態があるのみ事実です。
大分合同新聞、社員口利き依頼を1面で「おわび」
大分県の2008年度小学校教員採用試験に絡み、大分合同新聞社(本社・大分市)事業局の松尾勝則・元事業部長(52)(22日付で事業局参事に降格)が、大分市教委の部長に長女の採用で口利きを依頼したとされる問題で、同社は23日付朝刊の1面トップで「心からおわび」と題した記事を掲載した。(2008年7月23日 読売新聞
教員採用:金丸テレビ山梨社長が合否事前通知
山梨県教育委員長の金丸康信・テレビ山梨社長は23日、県の教員採用試験結果を知人の照会に応じて、受験生本人に通知が郵送される前に結果を伝えていたことを明らかにした。県教委幹部から情報を入手し、教育委員に就いた00〜06年、7〜8人に連絡したという。合否への口利きや謝礼の受け渡しなどは否定し、委員長を辞任する意向はないとした。(毎日新聞 2008年7月23日 20時28分)
大分では、新聞社の幹部が口利きを依頼し、山梨では、教育委員長を務めるテレビ局の社長が事前に合否結果を伝えていたと言います。
前者は弁解の余地はありません。後者についても疑義が残ることは否定しようがありません。
それに、県教委OBは、「実力で受かっても少しでも早く結果を教えれば『私のおかげ』と言って票につなぐことができる」と事前通知が県議にメリットがあることを指摘しています。
後者の場合も何らかのメリットがあったのだろうと疑念を抱かざるをえません。また、教育委員長という肩書も得ています。
いずれも、地元マスコミ関係者を教育委員会側につけています。まるで「総会屋対策」のようです。
抱き込まれた格好のマスコミにも不信感を抱かざるを得ないのもまた事実なのです。
いずれにせよ、教員採用の口利き問題の実態が暴露されて、膿を出し切り再スタートができるようになることを願わずにはおれません。
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