2008年08月22日

スウェーデンの実態(下)

 また、スウェーデンという国の家庭は複雑です。

 スウェーデンでも離婚率五〇パーセントの結果、ストックホルムを始めとする都市部では一番多いのが母子家庭、二番目が「混合家庭」(離婚後二年以内に三〇パーセントが再婚するが、再婚夫婦は互いに連れ子を伴うため、家族が「混合」する)で、三番目にやっと昔ながらの両親揃った普通の家庭が位置付けられ、四番目が父子家庭である。
「混合家族」については前の結婚相手との間に生まれた「マイ・チルドレン」と再婚相手の連れ子の「ユア・チルドレン」、そして再婚相手との間に生まれた「アワー・チルドレン」、これら三種類の子供が一つ屋根の下に混合して暮らすことになる。
引用:八木秀次『反「人権」宣言』150頁

 つまり、血の繋がらない子供同士が兄弟として暮らすわけですから、相当複雑なわけです。
 ちなみに、スウェーデンについてというサイトでは、2003年8月の読売新聞(紙面でスウェーデン特集があったのでしょう)を引用されています。また、『レオ君の家族』(2003年8月6日 読売新聞)と題して、スウェーデンの混合家族の例を紹介しています。
法的な結婚をしている人  約18%(20〜34歳)
 同姓している人       男性  約32%
                  女性  約37%  (読売新聞2003年8月5日)
・婚外子の割合  約14%(1961〜70)
            約32%(1971〜80)
            約55%(2000)  (読売新聞2003年8月6日)
引用:スウェーデンについて

 婚外子の割合が60年代以降急速に増えていることがわかります。「個人の自由」を求めた結果、安易に結婚し、安易に離婚する。一時の感情で結婚するが夫婦のあいだには「思いやりとか譲歩とか協力とか尊敬といった感情は、まずない。だから夫婦関係は猛烈なストレスとなる。」(林道義のホームページ )
 そして、離婚する。
 スウェーデンの世界的に有名な社会学者ハンス・ゼッターバーグは「スウェーデンでは、子供の社会化には何人もの大人たちがかかわるので、子供のパーソナリティは境界人的なものとなり――境界人的パーソナリティの形成――、社会的生活適応に困難が生じ、それが犯罪につながるケースがある」とし、その原因を「混合家族」に求めて、「これはスウェーデンにおける家族問題の最大のものである」と指摘している(大橋薫「スウェーデン調査旅行での見聞――福祉モデルは大丈夫か」『犯罪と非行』第九一号)。
 また、クリスティル・ホプキンスという女性研究者は、「スウェーデンでは子供の成熟<=自立・独立を含む>が早過ぎる――いわば、強いられた成熟。これが子供の生活適応に(恐らく否定的に)影響する」と指摘している(同右)
 片親や「混合家族」という複雑な家庭環境のなかで、子供たちは望まれない早い成熟や自立・独立を強いられていると言うのである。
引用:同書151頁

 離婚と再婚を繰り返し、「混合家族」という不自然な家族形態が誕生しました。そしてこれがスウェーデンでは、私たちによくなじみがある、両親揃ったいわゆる普通の家庭よりも多いのです。
 そして、複雑な家庭で育った子どもたちは境界人的パーソナリティを形成し、社会生活への適応に困難が生じ、犯罪につながる場合がある。親たちが子どもの福祉よりも自分たちの自由を求め、早すぎる成熟を強いる。その結果、子供たちは不幸になる。
 果たして、これが「福祉国家」でしょうか。このような社会は最も憎むべき社会であると断じざるを得ません。

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posted by つるり at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・経済・福祉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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