2009年01月11日

「派遣村」の奇怪

【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(191) 産経新聞
2009.1.10 08:13
 朝日新聞がさかんに書き立てているからというわけでもないが、あの「年越し派遣村」というやつ、どうも腑(ふ)におちない
 いったいどこからあれだけの人間が突然、湧(わ)いて出たのか。しかも1月5日になったら、あっという間に都内何カ所かの施設などに分散。なら端(はな)からそうすりゃよかったのだ。何も日比谷公園にわざわざテントを張ることはない。
 で、『週刊新潮』(1月15日号)ならそのへんの裏事情を底意地悪く取り上げてくれると期待したのだが。(略)

 確かに、あの「年越し派遣村」には腑に落ちない点が多いと思います。
 これをいち早く指摘したのが、坂本総務政務官でした。坂本総務政務官は、「雇用状態が深刻かもしれないが、それじゃないような方も(派遣村に集まった人の中に)いるのではないかということが頭をよぎり」バッシングを受けることとなった「『(厚生労働省の)講堂を開けろ』『もっといろんな人が出てこい』(と要求される)。学生紛争の時に『学内を開放しろ』『学長よ出てこい』(と学生が要求した)。そういう戦術、戦略がかいま見える気がした」[1]という発言をし謝罪しました。

 確かに、政治家は言質を取られる発言(麻生内閣への風当たりが厳しい現在はなおのこと)は慎むべきだという教訓があるそうですが、坂本政務官の洞察はあながち間違ってはいないと思われます。

 アジアの真実さんの派遣村に集まったのは求職者達だけではなかった 〜またもや封殺された真実の言葉〜という記事では「日教組をはじめとする極左団体の旗が連なっています。二枚目の写真には、「安保破棄」という旗がなびいているほか、3枚目の街宣車は「守ろう憲法、地方自治」などと書かれており、もはや様々な極左集団がどさくさに紛れて、雇用対策とは全く関係がない主張を叫び、政府を攻撃するのが目的の大集会と化しているようです。」と労働問題に直接関係のない左翼団体の旗がなびいている写真を紹介しています。

 日教組は一応、労働組合ですが極左の思想性が強い団体です。2枚目、3枚目の写真はもはや労働運動とは無関係の人たちです。
 もっとも、基本的なことですが、労働組合と左翼団体は相互に連携してきたというか、労組は左翼政党の主たる票田であるというのが戦後の歴史であります。全労連という労組の上部組織(連合みたいな感じ)は共産党系で、ホームページ上で憲法や自衛隊に関していわゆる左翼の主張をしています。
 労働組合という媒体を通して左翼は左翼特有の主張を組合員に対して行いオルグする、平和や社会保障と絡めての労働運動は典型的な「左翼の常道」(別に肯定するつもりはありませんが)です。

 このように労組と左翼連中は関係性が強いので、「年越し派遣村」に左翼が公然と潜り込んで「平和・社会保障・労働」の三位一体のオルグを行っているというところでしょうか。

 ちなみに、話は変わりますが、朝日新聞がさかんに書き立てているという派遣切り問題。その朝日新聞は子会社に人材派遣会社を抱えていて、朝日新聞の紙面に時々「朝日新聞で働きませんか」という趣旨の派遣社員募集の広告が載っています。
 朝日新聞子会社の派遣会社からの派遣かどうかはわかりませんが、
 先日、朝日新聞西部本社福岡本部管理チームの久和英司容疑者(50)が朝日新聞の関連団体で派遣社員として働いていた女性にセクハラをし、訴えられた逆恨みで女性とその父親(66)の軽自動車計2台に青いペンキをかけたという事件が起こりました。[2]

 別に朝日新聞だからことさら取り上げるというわけではありませんが(笑)、会社として派遣社員を雇いながら労働者派遣の負の面を強調する紙面を展開することは矛盾しているのではないか、と僭越ながら危惧する次第であります。
 

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[1]読売新聞 2009年1月6日00時03分
[2]産経新聞2009.1.7 23:36
posted by つるり at 20:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・経済・福祉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
http://www.nhk.or.jp/news/k10013504301000.html

派遣村 40%近くが元派遣

1月13日4時40分
東京の「年越し派遣村」を主催した実行委員会が、派遣村を訪れた人たちに聞き取り調査をしたところ、契約の打ち切りなどで仕事や住まいを失ったと答えた人が、40%近くを占めていたことがわかりました。

これは、「年越し派遣村」を主催した労働組合や弁護士などで作る実行委員会が、派遣村を訪れた人たちに聞き取り調査を行ったもので、354人から回答がありました。それによりますと、元派遣労働者で「景気の悪化で契約を打ち切られたり、契約を更新されなかったりして仕事や住まいを失った」と答えた人は73人、率にして21%でした。また、「日雇い派遣で働いていたが仕事がなくなり、住まいも失った」と答えた人は57人で16%でした。その結果、元派遣労働者は日雇いの人も含めてあわせて130人で、全体の40%近くを占めています。一方、路上で生活をしていたと答えた人は33人で9.3%となっています。実行委員会は、仕事や住まいを失う労働者が後を絶たないため、国や自治体に対しシェルターと呼ばれる一時避難所を各地に設けるよう求めていくことにしています。また、派遣村に寄せられたカンパがこれまでに4000万円を超えたことから、失業した派遣労働者などを支援する基金も創設する方針です。派遣村に集まった人のうちおよそ160人は、新しい仕事を確保する見通しが立たず、実行委員会は13日から東京都内に2つの旅館を借りて、自立に向けた支援を続けていくことにしています。
Posted by at 2009年02月02日 10:52
朝日新聞2009年1月20日 朝刊 3総
「貧弱な雇用の安全網 派遣村から見えた課題 支援施設、全国でも9自治体 」
■年越し派遣村の経緯
08年12月31日 厚労省近くの日比谷公園に開村。約100人が年を越す
09年 1月 2日 宿泊者が270人を突破。厚労省が省内の講堂を開放
       5日 日比谷公園では閉村。期間中の登録者は約500人。このうち、約300人が都内の4施設へ移動
       8日 生活保護支給決定開始。9日までに272人が認められる
      13日 村民約170人が都内2カ所の旅館へ移動
      19日 旅館の滞在者は75人に

 ■派遣村に来た人の内訳
派遣切りで仕事と住居を喪失   73人
不況の影響で失業(派遣以外)  70
日雇い派遣で仕事がなくなる   57
以前から野宿状態        33
生活保護が受けられない      9
その他            103
無回答              9
 (派遣村実行委が354人に対する聞き取りからまとめた。「その他」には、仕事に関して不明確な人が含まれる)


Posted by at 2009年02月02日 11:00
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