2008年06月04日

7割は保険料が下がった。

7割が保険料下がった 後期医療制度で実態調査 産経新聞2008.6.4 01:34
 75歳以上が対象の後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の対象者約1300万人のうち、新たに保険料徴収対象となったサラリーマンの扶養家族だった約200万人を除く約1100万人の7割ほどが、従来の老人保健制度からの移行に伴い、4月からの保険料が下がっていたことが3日、厚生労働省の実態調査で分かった。政府高官が同日、明らかにした。

 後期高齢者医療制度をめぐっては、これまで「新制度で保険料が上がった」との批判が多かったが、実態調査結果を見る限り、大多数の高齢者の保険料は下がっていたわけで、政府・与党が検討している運用改善策や後期高齢者医療制度廃止法案の審議にも影響を与えそうだ。

 政府高官は同日夜、記者団に対し、「きょう厚労省から報告があり、1100万人のうち7割の人は保険料が下がっている。残る3割は上がっている。7割のうち、所得がどの程度の人が多いとかは分からない」と述べた。野党4党は新制度の廃止法案を提出していることにも触れ、「民主党はどうするつもりなのか」と指摘した。

 保険料をめぐる実態調査は、舛添要一厚生労働相が4月末、新制度をめぐる混乱が続いていることを受けて、次回保険料が年金から天引きされる6月13日までに実施するよう指示。厚労省は市区町村にモデル世帯の保険料の増減を報告するよう要請していた。


 マスコミ(とりわけテレビ)は保険料が上がった高齢者のみを誇張して報道していた感があります。
 「年寄りは死ねというのか」と高齢者に言わせて、ものすごく高齢者に冷酷な制度である、と煽り野党はこれに迎合してかつて批判していた老健制度に戻すという衆愚政治を実践しています。
 民主、共産、社民、国民新の野党4党が後期高齢者医療制度廃止法案を提出しましたが、国民新党の亀井静香センセイは、小泉元首相のことを散々ポピュリズムだと批判してきました。まさにこの廃止法案こそポピュリズムの典型です。

 それはともかく、厚労省は市区町村にモデル世帯の保険料の増減を報告するよう要請した結果、7割が以前の制度に比べて下がったということがわかりました。もっとも、サラリーマン等の扶養者を含めると保険料負担が減るのは単純計算で6割弱となりますが、これまで「新制度で保険料が上がった」との批判が多かったが、実態調査結果を見る限り、大多数の高齢者の保険料は下がっていたということが言えると思います。
 マスコミの報道がいかにあてにならない、いい加減なものであるかがわかります。

 ただ、7割のうち、所得がどの程度の人が多いとかは分からないというのは、国民健康保険料は市町村によって異なっているわけですから、もともと保険料が低かった自治体に住んでいたために、新制度で保険料が上がった高齢者がいるのも確かです。(註)
 高齢者の負担を減らすべく、制度を維持したうえで減免案を検討するのは別にいいとは思いますが、メディアの報道で制度が朝令暮改的に変更されるのはいかがなものでしょうか。

人気ブログランキングへ

追記:
 註:辛坊さんGJ!独断雑記XYZ
posted by つるり at 13:02| Comment(6) | TrackBack(0) | 社会・経済・福祉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by エノイチ at 2008年06月04日 17:32
 確かに3割の意見ばかりを取り上げていたマスコミにも問題がありますが、今頃になって「実は7割は上がっていませんでした」という厚労省もひどいのではないでしょうか?本来新制度を作るときにどれくらいの影響があるか確認しておくべきです。
 マスコミが大騒ぎをしたためにあわてて実態調査をしたようですが、たまたま3割だったからOK、というものでもないはずです。
 問題は報道で左右される程度のあやふやな根拠しかないのに新制度を作ったことではないでしょうか? 
Posted by エノイチ at 2008年06月04日 17:47
 確かに、報道であやふやになるのは問題でとは思う。

 ただ、「7割は上がってなかった」というのはヒドイとは思えませんよ。

 後期高齢者医療制度は今後ますます進む超高齢社会への対策の一つの方法であると思います。

 「保険証が届かない」とか「周知徹底が足らない」というのは、単なるミスは、確かに重大でしょう。こういう影響はしっかり考えるべきでしたが、
 制度の良し悪しとは本来関係ないと思います。

 もっとも、医療費が増えれば下がったといわれる7割の人々もいずれは上がるでしょうが。
Posted by at 2008年06月05日 10:56
初めまして♪

アメリカ留学のブログを書いてる者です。ランキング内の様々なブログを拝見させて頂いてる最中ですが、つい見入っちゃったのでコメントも残す事にしちゃいましたw

機会があったらまた遊びにくるつもりです、よければ僕の所にも一度来て頂けたら幸いです♪
Posted by アメリカ留学 at 2008年06月05日 13:55
 今後ますます医療費が増えるわけで、誰かが費用を負担しなければなりません。高齢者が負担するのが悪いなら、若い人が負担するべきだとなります。
 高齢者が受ける医療なんだから、高齢者にもそれなりに負担していただくということは必要なんじゃないでしょうか。
 マスコミは保険料が上がったから悪い悪いと言わんばかりですが、それじゃあ、マスコミに費用を負担していただきたいわけで(笑)

 保険料が下がったらよくて、上がったら悪いということはないと思います。

 
Posted by カメラ at 2008年06月05日 18:15
>エノイチさん

>問題は報道で左右される程度のあやふやな根拠しかないのに新制度を作ったことではないでしょうか?

 確かにいいたいことはわかりますが、要は政府とか与党とかが、保険料が上がっても特に対応しなければいいわけでしょ?
 それだったら、報道で左右されてないんだから。

 むしろ、報道で左右されているのは野党でしょ?
 2年前からこの制度になるのはわかってたわけだから今頃反対しても遅いと思いませんか。
 
Posted by カメラ at 2008年06月05日 18:22
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/99313218
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。